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『writtenafterwards/written by』’16a/wのショーを見て、、

2016.03.19|つぶやき

宮下です。

今週の水曜日は東京出張で展示会回り。

東京のファッションウィークということもあり、連日来シーズンのランウェイや展示会が各地で行われているわけですが、今回どうしても見たかったのが『writtenafterwards/written by』の’16-’17awのショー。

全ての展示会を回り、「magma」の個展もきっちりと拝見して、会場である表参道ヒルズへ。

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今回のショーは、writtenafterwards (リトゥンアフターワーズ)/written by (リトゥンバイ)としてで「gege」がテーマ。

両ブランドのデザイナーの山縣良和が鳥取県出身であり、同県のふるさと大使も務めていることから、今回のコレクションには鳥取県が全面協力。鳥取県の伝統工芸品「因州和紙」やJAXAとの協業で鳥取砂丘の砂を使った玩具を製作する企業「モルタルマジック」など、県産品とのコラボレーションを展開し、鳥取へのオマージュを捧げる。鳥取県の方言で、「下の下」、「最下位」、「びっくり」といった意味を持つ「gege」をテーマとして、クチュール×ストリート×妖怪と様々な要素がミックスされたコレクションとなることが発表されている。

妖怪をテーマに、80年代後半に「ヴォーグ(VOGUE)」でアナ・ウィンター(Anna Wintour)が編集長となり初めて担当した表紙からインスピレーションを受け、「クチュール×ストリート×妖怪」といった様々な要素をミックスしたコレクションになるという。

上記のような公開された内容を見ながら、以前からの山縣さんファンである僕はとにかくこのショーを楽しみにしていたわけです。(writtenafterwardsのショーは今までタイミングが合わず見たことがなかったのもあり・・・)

お化け屋敷のような不穏な音が聞こえ続ける会場。

展示会回りで疲労していた僕にはその音がなかなかの苦痛。。。笑

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ショーが始まるとお化け屋敷から一転、アップテンポな曲とともにノリノリなモデルさん。

クチュール、ストリート、妖怪のミックスという通り、「いったい次は何!?」という感じで終始ドキドキ。

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「あぁ〜面白い!!」という高揚感のある感情から、なんだかいきなり違和感が・・・・

なんか泣けてくる。。

涙は流さないけれど涙が出てきそうなウルウルした感じ。。

「ファッションって実際こういうものだよな・・・」と、感化と言いますか、感動していました。

<次から次へとランウェイを歩く “妖怪”達 を見て、感動して涙が出そうになりました>

って、はた(他人)から見たらどうかしちゃっている文章ですが(笑)、ショーが終わった後にたまたまお会いして話した方も、このショーを見た方の感想が皆、感動や涙なんです。

おかしな話です。

クチュール×ストリート×妖怪であったとしても、

鳥取県ご出身の水木しげる 氏へのオマージュであったとしても、

どう考えたって感動や涙に至るようには思えない。

でも至ったということに、ファッションの力というものを深く感じました。

このショーを見て良かったというのはもちろんのこと、ファッションやってて良かったと本気で思いました。。

これからもこのショーの感動とこの気持ちは決して忘れません。

動画で感動がお伝え出来るのか分かりませんが、是非大音量でご覧下さいませ。

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(PS、僕の中で大切にしているショーのインビテーションはきちんと残しておくようにしています)

→ written by

Seltie 宮下 慎司