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VOX vol.6 トークショー ありがとうございました。 そして今後、、
2014.12.07|つぶやき
宮下です。
そういえばきちんとご報告が出来ておりませんでしたので、こちらでトークショーの御礼と今考えている事につきまして書き綴りたいと思います。
2013年にVOX vol.5のトークショーに参加させていただき、今回先月の11月9日にvol.6に参加させていただきました。
VOX vol.6「ECが切り拓く未来〜実店舗はどうなるのか〜」
ゲスト:伏見慎剛(Origami inc.)、三浦有人(HATCH)、渕上寛(PassiM)、田中庸介(iii3)、宮下慎司(Seltie)
会場:〒160-6128 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産グランドタワービル27F
イベントページ:http://fuctory-tokyo.com/vox6
ここ数年、スマートフォンの普及や、技術革新によって、Webコマースを取り巻く環境は大きく変化してきた。ライブチャットECやバーチャル試着など今ま でECサービスの欠点と言われてきたリアルタイム接客・試着が可能になりつつあり、店頭に行かなくても気に入った服が購入できる世界がすぐそこまで来てい る。
こうしてバーチャルと現実の境界がなくなっていく中で、”実店舗”は消えてしまうのか。
答えは NO であると我々FUCTORYは信じている。
ブランドの世界観の共有や、新しいスタイルの提供など実店舗がファッション業界で担ってきた役割はあまりにも大きい。目まぐるしくECが進化していく中 でも、「リアルにしか出来ないこと」が必ず存在するはずである。また一方、Webをはじめとするテクノロジーの力を借りることで可能になることも存在する に違いない。
VOX6とは、二項対立の軸で語られることの多かった「実店舗」と「EC」、この2者が互いに手を取り合って共創してく未来を、コマースの最先端をゆく2社と日本のセレクトショップを担う新進気鋭のオーナー3名と共に考えるトークセッションである。
VOX vol.6はECの大手2社様とセレクトショップ3店舗によるトークセッション。
いつもの緊張のせいでお話ししたい事の半分くらいしか口に出せませんでしたが、(以前に比べればまだマシ、、、)こうした機会をいただきましたことに感謝しております。
今回参加させていただき、普段では接点のなかった方々とお話出来た事、また個人のFacebookにも多くのメッセージ等いただいたり、大きな経験になったと感じております。
大小関わらず、今後もこういう機会があれば積極的に参加していきたいと思います。
私のお話を聞いて下さった方、ご質問等して下さった方々、お話しました全ての方々に御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
実際にEC サイト様のご意見、当店以外のセレクトショップ2店舗様のお話をお聞き出来たのも大変参考になりました。
僕のやるべきこと、目標は今後も絶対に変わりません。
しかし、それを成し遂げる為の方法や手段は変わります。
それは常に時代(時間)は進んでおり、昨日と今日では違うから。同じような毎日でも同じ事をしていてはいつかは遅れてしまい、気が付かない時には下方へと突き進んでしまうから。
今の僕が考えるのは、「服は試着による購入が当たり前」ということにどう立ち向かうか?ということ。
アメリカのように、通販による返品が基本自由(3分の1は返品だとか)という国のように、日本でももちろん”返品OK”というショップは数多く存在します。
服は試着による購入が当たり前ということを考えると、返品は出来て当たり前という意見は決して間違ってはいません。
より気軽に、安心してお買い物も出来ます。
しかし、当店ではお客様のご都合による返品は一切をお断りしております。
それはお客様のことを一番に考えていないとかではありません。
そうしなくてはいけないという部分やリスク、他の理由も多々ございます。
少し話は変わりますが、例えば5年前と今とでは全然違うと感じる事。
・サイズが合わなかったら返品したい。
・今売ってるこの商品の値引きは出来ませんか?
・30%OFFから50%OFFにしてほしい。
5年前には聞いた事もなかったような質問やお問い合わせが実際にメールにて寄せられます。
初めは目を疑いましたが、今では普通にあり得る事です。(店頭ではありませんが)
こういうお問い合わせが増えた理由はオークション、Twitterやアプリによる個人での売買、返品OKのショップが増えてきた等々があげられるかと思います。(他にも多々あります)
(当店では全て丁重にお断りしておりますが) もちろん決して悪い事だとは思っておりません。
そういう時代ですので。
間違いなく言えるのはショップとお客様との関係が明らかに変わっているということ。
(選択肢が増えた・消費の形が変化してきたとも言えるかもしれません)
以前では考えられなかったことが今実際に起こっており、それに対して自分たちも変化を余儀なくされています。
“返品OK”というものもその1つだと感じますが、僕には他にもまだまだ可能性があると感じています。
「服は試着による購入が当たり前」という前提を踏まえ、確実に通販は今後更に激化するということからもそれは有効な手段ではないかと思っております。
先のことは分かりませんので、今よりもっと良い手段が見つかり、半年後・1年後にはそれが有効ではなくなるかもしれません。
現状、それは有効だという考えから実際に少しずつ行動しております。
いずれにせよ、可能性がある限り絶対に諦めません。
絶対に諦めないし、粘り強く進んでまいります。
僕一人でどうこう出来る問題ではないのですが、逆に一人じゃなければ全てはきっと可能になるはず。 ・・・・はず。
多くのお客様に少しでも喜んでいただけるよう毎日考え、しっかりと行動(実践)していきたいと思っております。
全ては未来の為に。
はい、頑張ります!
Seltie 宮下