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『JUVENILE HALL ROLLCALL』お取り扱いスタートと僕の想い

2016.03.05|ブランド紹介, つぶやき

宮下です。

Seltieでは現在お取り扱いブランドを増やすような感じはなく(ないことはないけれど)、より厳選していこうと常に意識しております。

その中、もうずっと長くやられているブランドさんをこの’16S/Sよりお取り扱いすることとなりました。

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『JUVENILE HALL ROLLCALL (ジュベナイル ホール ロールコール)』

デザイナー:イリエ タイ

コムデギャルソンオムプリュスやアンダーカバーでの企画・生産を経て2002年にブランド設立。

「僕たちが買う商品には、これは何をするんだかわからない変なところが含まれている商品なんてない。

100%矛盾なく、設計しようという意志によりつくられたもの。間違いは許さない、

曖昧なことを許さないというものたちばかり。

でも僕なんかがつくるものは、曖昧なことを許しちゃうし、多義的なもの。

作者の意識と離れた無意識に何か意味をもってくる。

いやむしろ、曖昧なところをいかに取り込むかという作業をしているわけだから。正反対」

ー 坂本 龍一  / 後藤 繁雄 「 skmt 2 」

ご存知の方ばかりなので今更説明する必要もないかと思います。

なんでこのタイミングでお取り扱いを始めるのか。

お客様にお伝えしたいことがあるので、

お取り扱いに至った経緯と想いだけ僕の言葉で書かせていただきます。

2015年10月。

怒涛の展示会で分刻みのスケジュール。

たまたま2つの別の展示会場でジュベナイルのデザイナーであるイリエさんの話になりました。

僕自身、ジュベナイルのことは10年前から知っているし、展示会にも何度もお邪魔しておりイリエさんとも何度かお話をしたことがありました。

その当時から「あの人はブレない」なんてお話をお聞きしていましたが、そこまでイリエさんとお話したこともなかったので「すごいなぁ・・・」程度で、お取り扱いには至らずに何年も経っていました。

2015年10月。その時、僕自身、自分のやっていることが正しいのかどうかが分からなくなってしまい、気持ち的にも不安定で初めてのスランプと言いますか非常に苦しい時でした。

別々の展示会場で「イリエさんはやっぱブレないよね〜」なんて話を聞いた後、いてもたってもいられず、分刻みのスケジュールではありましたがすぐにイリエさんに電話をして『今から展示会に伺わせてください』と伝えました。

なんか縋る(すがる)ような気持ちだったかもしれません。

イリエさんはいつもと変わらぬテンションで歓迎してくださり、たわいもないお話をさせていただき(僕の中ではその場で)お取り扱いを決めました。

JUVENILE HALL ROLLCALL(イリエさん)のすごいところは、

このブランドの一番のファンは俺(自分)。

人気があっても再生産はしない。売れたらもうおしまい。出回ってほしくはない。

展示会に並んでいるサンプル品は自分のもの。私物にする。(サンプル品を販売するブランドも多いのですが)

サイズはFITS ALL(ワンサイズ)。

「この時代に、今もこの姿勢でやっているなんて・・・」

なんだか頭が上がりませんでした。

ブレない姿勢と決して媚びない生き方。

このイリエさんの何年経っても変わらぬ姿勢に敬意と、

この方の服を着たいし、お客様にも伝えていきたい。素直にそう思いました。

僕はブレない人が好きです。ブレないブランドが好きです。

ファッションを愛し、可能性を信じ、情熱と愛情、大きな覚悟を持って作られる服にはものすごいパワーがあります。

そういう服しかお客様には販売したくないし、そういうブランドさんと長くお付き合いをしていきたいし、そういうふうに僕は今までやってきました。

上辺だけの服はどうしたって薄っぺらいし、長くは続きません。

偉そうですが、散々と見てきましたので少なからずは分かります。

これからも決してブレないであろうJUVENILE HALL ROLLCALLを、Seltieを通して、全力でお客様にお伝えさせていただきます。

・・・・ちなみに本日から店頭に並んだJUVENILE HALL ROLLCALLの’16S/Sアイテムは3時間くらいで全て完売しました。誠にありがとうございました。

これからのアイテムもご期待ください!!

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

→ JUVENILE HALL ROLLCALL

Seltie 宮下 慎司