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戦う
2014.04.10|つぶやき
本日も出張でいくつかのコレクションを拝見し、只今帰省してまいりました宮下です。
現在お店を始めて3年と2ヶ月。
よく聞かれることですが、お取り扱いブランドは現在だと60ブランド〜70ブランド。
毎シーズン(半年に1度)でお取り扱いをしないブランドさんも含めて100〜200ブランド以上は見ております。
毎週毎週、長野の松本から新宿へ向かい、見て回ります。
大変有り難い事にファッションの業界は非常に狭いので、以前よりも当店の事を知って下さる方も多くなり(もちろんまだまだちっぽけです)、沢山の展示会の案内(DM)を送っていただいたり、お電話をいただいていたりします。
出来る限り多くを見たいとは思っておりますが、基本は1人で全てを見て回るのでやはり限界はありますし、なかなか個人的にグッとくるブランドさんにも出会えません。
こうして半年間回って見てきた成果が当店に並びます。
今日、あるデザイナーさんとお話させていただいた中で、「Seltieって結局何がしたいかわかんないよね」という話題になりました。
(Tさんありがとうございます)
上記の通り、知って下さる方が多くなったことと同時に、このようなご意見も以前に比べ多くなりました。もちろんお客様からも。
僕の答えは「分かりにくくしている」です。
現在のどこのSHOPを見ても絶対に分かりやすいです。
テイスト、ターゲットとしている客層、その方のライフスタイルまでを分かりやすく絞る事でその層に真っ直ぐに届きます。
これはブランドも、そのブランドの背景(コンセプト)、ビジョンもすべて同じ事が言えると思っています。
理由は、それが売れる方法、ダイレクトに伝わる方法であるから。
逆にこれをやらないと、曖昧で、明確でなく、お客様にダイレクトに届かない。
売上はとりにくい。売れない。儲からない。
何がしたいのか分かんない。
僕は店をOPENしてからそこを考え、そこで勝負をしたいと思いました。
今扱わせていただいているブランドさんには扱わせていただくきちんとした理由があります。
ただ単に揃えているわけではなく、分かりにくくする手段を常に選択しています。
お客様もテイストが異なるブランドがたくさんあるとやはり困惑します。
実際のターゲットも明確ではないので、(なくはないのですが)大きな売上をつくるのは非常に難しい。
・・・・でも、洋服を買うのがものすごく簡単になった時代だからこそ、
(ある程度のブランドを揃えれば余裕で生きていけるSHOPも含めて)
大変な中で、苦労してきた中で、きちんと考えて購入(決断)する事はとても大事だと思っています。
(これは上記の、僕がとにかく数多くのブランドを見る必要性に繋がります)
こんなに情報がある中で、見失いそうになりそうな中で、一番大切なのはいつだって自分。
流されやすくなりそうでも自分は絶対に見失ってはいけなくて、僕はそんな自分を見失わないようなワガママな店つくりを心掛けてきました。
正直ブランドなんてのは自分という存在を考えたら何でもいいんです。
(自分というのは僕ではありません)
いつだって自分こそが正しくて、服は自分を輝かせる為の手段です。
分かりにくいということは真意が伝わりにくいですが、(分かりにくいから当たり前ですが)
ここで戦い続けることで新しい価値観や何かが見つかると思って毎日頑張っています。
きっと分かりやすいことをやっていたら見つからない、
分かりやすいことばかり見ている人には絶対に見つからない何かがあると思っています。
簡単な道よりも、困難な道を率先して選び、正直苦労も多いですが、
自分の人生をこの道に捧げ、今よりも間違いなく良い環境をつくっていきます。
待っていても誰も助けてくれないし、良くはならない。
分かりやすいことをやっても結局残るモノも分かっていて、それだと何も良くはならない。絶対に何も変わらない。
辛くとも自分で選んだこの道で戦い、
お客様、スタッフ、その家族、関わる全ての方に良い環境をつくる事は絶対に可能です。
うちが大企業になるか、数年後になくなるかも分かりません。
分からない、分かりにくい、というのも楽しみの1つかもしれません。(きっと)
・・・・乱文を失礼致しました。
もうこの分かりにくさということに関しては2度とBLOGでは触れないように致します。
伝えたいような、でも伝えたくないような文章のせいでよく分からなくなってしまいました。
誰にでも言える事ですが、服とは戦いです。
服とは自分との戦いです。
Seltie 宮下